東京都は18日、2020年東京五輪・パラリンピックで選手に授与するメダルの原料となる、使用済み携帯電話など「都市鉱山」の回収が3万個を突破したとして、都庁で記念のイベントを行った。

 都庁での回収が始まったのは今年2月16日。今月10日に3万個に達し、イベント開始時点で、3万1288個が集まったという。

 あいさつした小池百合子知事は、「東京大会まであと3年。みんなで盛り上げながら、環境に良い東京を世界にアピールしたい」とした上で、「これから、もっと皆さんに協力していただきたい」と、アピールした。

 携帯などを持ち込んだ協力者も、イベントに参加。バスケットボールの元選手で、13年9月の東京開催決定から5日後、病気で亡くなったという妻の携帯電話を持ち込んだ男性は、「妻の携帯が、メダル製作に使ってもらえる。妻もきっと喜んでいると思う」と、述べた。

 東京大会でメダリストに渡す金、銀、銅メダルの総数は5000個。その数のメダルを製作するには、実に2000万個の携帯電話が必要といわれ、大会組織委員会も今年4月から、全国での回収を始めている。

 都庁での協力ボックスは、第1本庁舎2階に設置されている。