公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が19日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級2組8回戦で矢倉規広七段(43)を77手で破った。同クラスで8連勝で首位をキープ、昇格へ「マジック1」を点灯させた。五段昇段へ「王手」をかけた。公式戦通算は59勝11敗。

 対局後、藤井は「ここまでいい結果でくることができた。残り2局も気を引き締めていきたい」と意気込んだ。

 順位戦は、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスで構成。A級の優勝者が名人戦の挑戦者となる。C級2組は1年で10局指し、50人中、上位3人がC級1組に昇格できる。

 デビューしたばかりの藤井は、C級2組から参戦。この日の対局を終え、8戦全勝と首位をキープ。この日、上位グループにつけていたライバルたちが負けたため、残り2戦で藤井に「マジック1」が点灯した。残り2戦で1勝すれば、C級1組入りが決まり、五段へ昇段する。

 藤井の次戦は25日、王座戦で村田智弘六段(36)と対局する。