立憲民主党の塩村文夏氏(41)は、東京選挙区で初当選を果たした。衆院広島3区で国民民主党として活動してきたが、今年1月に立民からの立候補を表明。もう1人の同党候補山岸一生氏と活動エリアをすみ分け、東京23区で支持を訴えて回った。

午後8時を迎えると、まもなく当選確実となった。塩村氏は支持を集めた要因を「今の国会の不健全、労働法規、就職氷河期の問題を訴えたことが響いたのでは」と分析した。都議時代の14年6月に受けた「セクハラやじ」は、海外のメディアも注目する社会問題になった。「働く女性の視点を都議の時から訴えてきた。働く女性の声を届けて欲しいということだと思う」。就職氷河期世代で、非正規雇用で働いた経験を持つ。塩村氏は「非正規雇用の問題に取り組みたい。短期的には時給アップ、中長期的には労働法規を見直しから始めていきたい」と力を込めた。【遠藤尚子】