横浜市戸塚区のアパートから逃げ出した体長約3・5メートル、体重約13キロのアミメニシキヘビ捜索は14日、警察、消防、横浜市動物愛護センター職員など総勢約100人となる過去最多人数で捜索にあたった。

消防担当者は「午後もあるのでまだ人数ははっきり分かりませんが、いままでで最多の人数です」と説明。6日に行方が分からなくなってから1週間が経過し、広範囲にわたって人員を動員した。

雑木林や草むらを長い棒を使って探すだけでなく、近隣住居の裏山にある防空壕(ごう)跡などにも潜入。近隣道路の側溝を開け、約5メートル先まで確認できる小型カメラが付いた簡易映像探索機を使って、ヘビが好む暗い場所なども確認した。

前日13日に専門家の協力によって普段食べているエサ用のネズミを入れたかごを設置した「おびき寄せ作戦」も継続中。アパート敷地内植え込みや名瀬川など設置した5カ所の周辺には、ヘビが通った形跡などはなし。朝までは雨が降り気温も低かったため、東南アジアの熱帯雨林に生息しているアミメニシキヘビが活動的になる状況にはなかった。だが、日中は強い日差しもあり気温も高く、日光浴のために暗い場所から顔や体を出す可能性もある。

現在も捜索は続いているが、発見、捕獲には至っていない。【鎌田直秀】