EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第17回は、EXILE所属事務所LDHでRIKACOを担当する竹川優一氏の「激痛シリーズ」最終編です。発達した胸板とは対照的に、全く使えてなかった肩甲骨を動かす訓練を強行。激痛を伴う過酷な訓練に耐え抜くと、吉田氏から「肩ほぐし」の粋なプレゼント。その喜びもつかの間、最後の悲鳴が上がることになりました。

 竹川氏は、腹筋、尻と並び「体の三役」に例えられる肩甲骨が全く動かせてなかった影響で、体は悲鳴を上げる寸前でした。

 吉田氏

 いいタイミングで来ましたね。この状態でベンチプレスを続けていたら首を痛めていましたよ。

 竹川氏

 本当ですか?

 吉田氏

 はい。一番の問題点は肩甲骨が使えてないこと。いくら鍛えても、ナチュラルな動きができてないと逆効果。残念です。

 肩甲骨が動かせてない反動で、重度の肩こりという竹川氏。ここで横になって、片方の腕で頭を支え、片方の腕でペットボトルを上げ下げする肩こり防止トレに挑戦(写真1)。

 吉田氏

 一般の人にも肩こり防止のトレーニングでお勧めしています。だんだん疲れてきますよ。19、20…。熱くなってきたかな。

 竹川氏

 だいぶ疲れてきました(写真2)。

 吉田氏

 120キロ(のベンチプレス)を上げようとしている人が、たかが0・5キロに何を言うんですか。…29、30。はいOK。

 竹川氏

 めちゃくちゃ疲れました。

 吉田氏

 前(胸)が100だとしたら、後ろは5くらいの筋肉しか動けてない。まず教育すべきは、正しく肩甲骨が動くようにするため、インナーマッスルを使えるようにすること。肩こりになる人の大半は肩甲骨が動けてない。動けるようにするために、インナーマッスルを鍛えるんです。

 竹川氏

 100対5?

 吉田氏

 そう。元からそういう体の特徴があって、さらに(ベンチプレスで)悪い方向に加速している。肩甲骨が明らかに寄らない状況になっています。肩甲骨を正しく動かせるようにしてやることが大事です。

 第17回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 [2013年12月27日11時11分](2)ペットボトルの上げ下げを20回ほど繰り返すと限界に。120キロのベンチプレスを持ち上げる力がありながらも、0.5キロの水に苦戦