寒さで縮こまった体を、ヨガでほぐし、体調を整えて冬本番に備えましょう。第8回「中島史恵のヨガで元気に!!」は「四つんばいのポーズ」と「賢者のポーズ」を紹介します。動き自体は簡単ですが、効果は抜群。体をぐーっと伸ばしてバランス力を養いながら、腹筋や背筋など体幹の筋肉も鍛えます。

 ──今年の冬は寒くなりそうですね。体調を整えて冬本番を乗り切りたいものです。ヨガで体幹を鍛えて体を温める。寒さ対策をお願いします

 中島

 それでは今回は「四つんばいのポーズ」を中心に手足を伸ばすストレッチをしましょう。ポーズをキープするのに体幹の筋肉も使うので、身体も温まりますよ。

 ──ホットにお願いしま~す

 中島

 では、最初は(1)四つんばいのポーズを取りましょう。両手のひらは、肩幅くらいに開きます。両膝は腰幅くらいに開いて下さい。肩の真下に手のひら、お尻の真下に膝の位置を置きましょう。この正しい姿勢が取れてから、動いていきます。まずは(2)右腕、左脚と対角線上に伸ばします。息を吸いながら、右腕は前方に、左脚は後方に。腕と脚のラインが、床と水平になるようにしてください。

 ──でっ、できました!

 うーん、目線はどうしたらいいですか

 中島

 目線は指先を見ましょうか。ただ、腕と脚は上がりすぎず、下がりすぎず、水平を保って下さい。指先と足先で引っ張り合うようなイメージで、遠くにぐーっと伸ばしましょうね。バランスを取るのが難しいかもしれませんが、出来る人は脚と腕を同時に伸ばしてください。難しい人は腕、脚の順番でかまいません。

 ──引っ張り合うように意識すると、すごく伸びる感じがします

 中島

 気持ちよくストレッチしましょうね。では次の動きです。(3)伸ばした腕の肘と脚の膝を曲げ、体の内側に持っていきます。伸ばした姿勢から、息を吐きながら、膝と肘をおなかの下辺りで近づけるようにします。対角線上にぐっと伸ばしていた状態から、肘と膝を近づけて体全体を小さくするイメージです。小さくなるときは息を吐きながらなので、おなかをへこますように。

 ──なかなかきついです!!

 でも何とかついていけています

 中島

 「息を吸いながら遠くに伸ばす、吐きながら小さくなる」。この動きを1セットとして、3回繰り返しましょうか。伸ばした状態、小さくなる状態は、2~3秒ほどキープしながらゆったりと行って下さい。ラスト3回目が終わったら、最後に腕と脚を遠くに気持ちよく伸ばしましょう。床と水平に、体が一直線になるよう意識して。ゆっくり3秒カウントしたら、手をついて四つんばいに戻ります。

 第8回<2>につづく。【取材・構成=鈴木絢子】

 「中島史恵のヨガで元気に!!」の第10回が、1月16日(木)付の日刊スポーツ大阪本社版で掲載されます。紙面でもお楽しみに!

 [2014年1月15日10時44分](1)肩幅に手のひら、腰幅に膝をついて四つんばいに(2)右腕と左脚が引っ張り合うイメージで床と平行に伸ばす(3)右腕と左脚を曲げ、右肘と左膝をくっつけるように体を小さくする。(2)と(3)を数回繰り返す。反対側の腕と脚も同じように行う