今年から新設された準重賞、アヴニール賞(3歳、1400メートル)が17日、浦和で行われた。負担重量は別定でA級(A1、A2)が56キロ、B級(B1、B2、B3)以下が54キロ、牝馬と南半球産は2キロ減の設定。重賞の1着馬は重賞の格により最高で4キロ、最低でも1キロを加増するとあるが、2歳限定競走の成績は除くとのこと。昨年のゴールドジュニアを制したクルマトラサン(牡、張田)は加増ではなく、唯一のA級(A2)だったため、他馬より重い56キロで出走した。3角で置かれ気味になり、直線で盛り返す内容。「砂をかぶったら嫌がった。なるべくかぶらない競馬ができれば力を十分に出せたんだけど…」と今野騎手。展開にも泣いたが、頭差2着だけに重量差も響いたか。

最後に競り勝ったのは後方から末脚を伸ばしてきたビッグショータイム(牡、斉藤)。船橋1000メートルのデビュー戦を制して以来の勝利に斉藤師は「今までの鬱憤(うっぷん)を晴らせた。短距離にシフトしようという相談をしていたんだけど、まず浦和の1400メートルを使おうと。はまるんだね。もしかしたら1200メートルの方が脚を使うかも」。昨年のルーキーズサマーCで2着した舞台で留飲を下げた。今後は5月29日船橋の若潮スプリント(S3、1200メートル)が目標になりそうだ。【牛山基康】