阪神藤浪晋太郎投手(21)が投球の幅を広げる。8日、ABCラジオ「武田和歌子のぴたっと。」に生出演。今季リーグ最多の221三振を奪った剛腕は、来年のテーマに「幅」を掲げた。

 「狙って取れるアウトの取り方が三振しかない。ゴロでアウトを取るとか、緩急をつけるとか。もっと完成された投球を身につけたい」

 目指すは柔の投球術習得だ。これまで「手加減というのが出来ないタイプ」とラジオでも発言した。最速158キロの直球を軸に打者をねじ伏せるスタイルから、来季は「三振をとるというのは長所なんでそこを消さずに」柔の投球をマスターし、幅を広げるつもりだ。

 ラジオで共演したのは来年2月の春季キャンプで臨時投手コーチを務める下柳剛氏(47)。低めに集める投球術で打者を手玉に取った技巧派左腕にキャンプで教えを請うつもりだ。

 「タイプが違うからこそ聞けることもありますし、150キロのボールがない中で最多勝を取るということはそれ相応の技があると思う。ぜひ聞いてみたいです」。金本監督が期待する別次元の投手を目指し、若き右腕は進化を止めない。【梶本長之】