日本ハム斎藤佑樹投手(30)が15日、1週間にわたったグアムでの自主トレを打ち上げた。昨年に続いて、トータル・ワークアウトのケビン山崎氏に師事。体幹トレでは復活への“秘密兵器”を導入し「トレーニングと組み合わせることで、(投球)フォームも理想に近い良い感覚を手に入れつつあります」と、手応えを口にした。

重点的に取り組んだのが「レッドコード」という器具を使ったトレーニング。ノルウェー発祥で介護施設などで普及したものだが、最近ではプロ野球界でも広がりを見せており、日本ハムへ移籍した金子も取り入れている。天井からつるされたひもに足を引っかけて体を動かすことで、普段は意識しにくいインナーマッスルが鍛えられ、柔軟性なども向上するとされる。股関節まわりの動きも変化し、投球フォームにもひねりが生まれるという。

午前10時にウオームアップを始めてから、最後のメニューである5キロのロードワークを終えるまで約7時間。坂道ダッシュなども取り入れ、ハードな走り込みを続ける一方、ブルペン投球も継続してこなし「良い感覚の精度を上げるために例年以上に投げ込んで、フォームを固めている」と気合が違う。

帰国後は2軍施設のある千葉・鎌ケ谷を拠点に練習予定。「アリゾナキャンプインに最高の状態で入れるよう引き続き頑張っていきます」。プロ9年目。勝負の1年へ表情は引き締まっている。