日本維新の会の公認候補として千葉1区より次期衆院選に出馬する、元フリーアナウンサーの長谷川豊氏(41)が1日、都内で日刊スポーツの取材に応じ、現在の生活ぶりを明かした。

 昨年9月にブログで一部の人工透析患者への批判記事を書き込んで炎上。これを受けて、テレビや執筆連載などの全ての仕事を降板して「収入ゼロ」となった。今年2月の次期衆院選出馬会見以降は、選挙戦に向けて駅立ちやポスター貼りなどの日々が続く。地元企業の経営者セミナーに週2日参加するなどして交流も図っている。

 フリー時代の平均月収は600~700万円だったが、現在は企業2社の顧問を務めるなどして収入は約10分の1に。しかし、選挙準備や生活費などを差し引くと赤字で、その分は貯金から補填(ほてん)している。「苦しい生活が続いて家族には迷惑をかけていますが毎日が楽しい。子どもとの時間も増えました。今は選挙戦に向けてしっかりと準備するだけです」。結婚式での司会業のバイトを行う予定だったが「びっくりするぐらい依頼がないので諦めました」と苦笑いした。

 奈良市出身で立命館大卒。日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事らと親交があり、吉村洋文大阪市長に影響を受けた。子育て世代への予算配分や幕張沖にカジノを中心とした人工島の総合型リゾート(IR)を建設する「幕張メガフロート構想」の推進など同党との考えが近いことから公募で申し込み、面接した結果、公認が決まった。フジテレビ入社後17年間、千葉市在住ということから千葉1区になった。

 特に、子どもが3人いることから「教育と子育て世代への予算配分」を第一に掲げる。成田空港や東京ディズニーランド、都心にも近い千葉県を47都道府県で「外国人観光客を招くなら日本一の環境」と主張する。「千葉は住んでも日本最高位の素晴らしい環境。ただ、『もったない』が多い。勇気を持って改革するという挑戦が足りない。千葉市は日本一の教育環境都市になれるチャンスがある。千葉から日本を再生したい」。

 幕張メガフロート構想に関しては「夢の街。観光客を誘致して税収を増やし、千葉1区の子どもは20歳まで教育費だけでなく子育て費用を全額タダにすることも十分に可能」と持論を展開した。