兵庫県立大政策科学研究所は15日、昨年のNHK大河ドラマ「平清盛」に合わせた神戸市の観光キャンペーンで同県内に193億円の経済波及効果があったとする推計を発表した。

 研究所によるとドラマに関する神戸市の展示館に約57万人が来場。宿泊や飲食などの金額から算出した。キャンペーンはドラマ以外にも神戸市の観光地を紹介しており、年間の観光客数を「5%程度押し上げた」と結論付けた。

 井戸敏三兵庫県知事が「画面が汚い」と酷評した「平清盛」は平均視聴率が過去最低を記録したが、推計に加わった神戸女子大の小沢康英准教授は「過去の大河ドラマでも舞台となった地元では観光客が5%くらい増加した。平清盛も集客力と経済波及効果では評価できるのでは」と話した。