J2札幌は15日、岡山戦開始前の札幌ドーム内で、午前9時から野々村芳和社長(43)が、サポーターからの質問や疑問に応える「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」を実施した。入場無料で、設定したホームゴール裏スタンドには、約600人のファンが集まった。会は事前に公式SNS(ツイッター、フェイスブック)で募集した質問に社長が応えるという形で進行した。

 「クラブの今季の目標は?」という問いに同社長は「絶対に黒字を出すこと。これからの数カ月はスポンサーの方々も含め来季、クラブがこうなるというのを見せていかないといけない。チームとしては、今いる戦力の最大限の力を出せれば、プレーオフ進出は、いける目標だと思う。残り14試合で8勝以上はノルマとはなるが」と説明した。経営状況についても、電光掲示板に数字や表を示しながら丁寧に、現状と今後の展望について解説した。

 臨時に、その場で質問コーナーも設けられ「(中学生選手を中心に今春発足した女子チームの)リラ・コンサドーレは、どうやってサポートしていけばいいのか」「大通り付近の人が多いところで、もっとイベントをやったほうが認知が上がる」など、多くの提案が出された。

 会は約1時間半で終了。チームは7月24日にバルバリッチ監督(53)からU-18の監督だった四方田修平監督(42)への交代を発表。前節長崎戦まで10試合未勝利と厳しい状況での実施に、野々村社長は「シーズン終了時を待つのではなく、こういう不安定な時期だからこそ、やるべきだと思った。支えてくれる人たちと同じ立ち位置に立てた」と手応えを口にした。