1972年札幌冬季五輪(オリンピック)スキー・ジャンプ金メダリストの笠谷幸生(かさや・ゆきお)さんが23日、亡くなった。日本スキー連盟(SAJ)が26日に発表した。

23日午前7時35分、虚血性心疾患のため札幌市の病院で死去。80歳だった。日本に冬季五輪初の金メダルをもたらした札幌五輪70メートル級は、2位の故金野昭次、3位の故青地清二とともに表彰台を独占。「日の丸飛行隊」と呼ばれ、日本中を沸かせた。

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【笠谷幸生さんの主な経歴】

◆63年 日本人2人目の100メートル超えジャンパーとなる。

◆64年 インスブルック五輪に出場。

◆68年 グルノーブル五輪に出場。

◆70年 ノルディックスキー世界選手権70メートル級で銀メダル獲得。

◆72年 札幌五輪70メートル級で日本人初の冬季五輪金メダルを獲得。

◆76年 インスブルック五輪に出場。同年で現役引退。

◆01年 全日本スキー連盟担当理事、ジャンプ部長兼ヘッドコーチに就任。

◆03年 紫綬褒章を受章。

◆10年 バンクーバー五輪で日本選手団副団長を努めた。

◆18年 文化功労者を顕彰。