2ちゃん犯行予告男は弁護士泣かせ?
裁判に関する話題なんで、宣伝をひとつ。来週の月曜日、9月26日に新宿歌舞伎町のロフトプラスワンで「裁判傍聴のススメ」なるトークライブが行われます。出演者は、今井亮一、北尾トロ、礼田計の裁判ライターに加え、現役弁護士の樋口明己、元警察官の黒木昭雄、元被告人の三浦和義などなど。かなりコアな話になるんじゃないかな。オレは司会として参加しますんで、興味のある奇特な方はぜひ。19時30分開演です。
さて、今回の傍聴記は小野勝信の初公判。罪名は威力業務妨害。
事件の内容は、被告人が巨大掲示板「2ちゃんねる」に「犯行声明をしてみよう」というスレッドを立て、品川区の小学校の名前をあげて、「乱入して子供たちを包丁で刺し、皆殺しにします」と書き込んだ、というもの。「これだけで逮捕?」と思うかも知れないけど、大騒動に発展してるんですよね、これが。
殺人予告の書き込みがもとで、品川区内のすべての小学校で集団下校、警備の強化。指名された小学校では、授業を早めに切り上げ、連日教師が早めに来ることに…。
裁判では弁護人が反省の弁を述べさせようとしてるんだけど、被告人がバカ正直すぎるためか、打ち合わせができてないのか、うまくいかないんです。
弁護士「事情聴取では「犯行を予告して、警備が厳重になったところで、殺すことで価値が高まる」と答えているけど、本当に殺すつもりなら、予告しないでやるんじゃないの?」
被告人「そうかもしれないですね」
弁護士「本当に子供を殺すつもりで書き込んだの」
被告人「はい。大人でもよかった」
弁護人も困った顔しながら質問を変えていきます。
弁護士「捕まえてほしかったから、書き込んだんじゃない?」
被告人「どうだろうなぁ」
弁護士「書き込んだ後に、親とかに言ってるのは捕まえてほしいって思ったんじゃないの?」
被告人「思ったのかな?」
弁護士「潜在的には思ってたのかな?」
被告人「ん…、でしょうね」
弁護人必死です。「本気じゃなかった」って言わせたいわけだからね。
弁護人「今はこんなことやろうとは思ってないですよね」
被告人「はい。今は(そんな気持ち)ありません」
弁護人「反省してます?」
被告人「言いたくないです」
最後にこんなこと言い出すから、さらに弁護人は困った顔してましたね。
本当に殺すつもりだったのか、いたずらだったのか。反省してないのか?何を考えているのかわからなかったなぁ。
興味深かったのが、被告人の殺人予告を読んで「思いとどまれ」と書き込む人がいると、被告人は自分の携帯電話のメールアドレスを書きこんで、何度かやり取りしてたんだとさ。ほかにも小学校へ向かう前に「犯行前の心境なら語ってやるぜ」とか「正門に警察がいやがる。延期だ」など、リアルタイムで書き込みをしていたらしい。なんだか、「電車男」の犯罪バージョンだよな、これって。あくまで、推測だけど誰かにかまってもらいたかったんじゃないかな。
こんな形でしかコミュケーションが取れないとしたら、それも問題だよな。
【2ちゃんねるに犯罪予告を書き込んだ事件の概要】 東京都品川区の無職、小野勝信は7月9日、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」に、自分が卒業した品川区立小学校の実名を挙げ、「学校に乱入して子供たちを皆殺しにします」などと書き込み、同小の業務を妨害。警視庁大井署に威力業務妨害容疑で逮捕された。
小野は今年1月にも中学の出身校に侵入し、「先生を殺す」などと書いた紙を校内に張るなどしたとして、建造物侵入と脅迫罪に問われ、3月に懲役1年3月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた。
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