ハーレム男「催眠術師になりたい」所持
東京都東大和市で女性11人と「ハーレム生活」を送っていた自称占い師渋谷博仁容疑者(57)が所持していた催眠術本は、95年刊の「催眠術師になりたい」だったことが27日、分かった。プロ催眠術師が書いた同書は初歩的内容から「他人改造」術など高度なものまで解説。催眠を応用したセックスなど“禁断”の欲望テクニックも書かれている。このほか殺人術本も所持。これらのあぶない本を「教科書」にしていた可能性が高い。
渋谷容疑者宅から押収された「催眠術師になりたい」は、テレビ出演歴もあるプロ催眠術師が執筆。表紙や帯に「あなたの欲望をかなえる暗示の手口を一挙公開」と書かれ、一般的催眠本に書いていない「禁断」の催眠術テクニックを詳細に書いている。95年に出版された当時、催眠業界で過激な内容が話題になった。
文中には「劇薬の書」「とてつもなく危険な技術」「自分を変えるよりも他人を変えて遊びたい。これを悪用しない手はない」と催眠術について、刺激的な説明がたびたび出てくる。
詳しいのは、催眠を応用し、女性とイメージ上の「バーチャルセックス」をするなど、異性との性的行為に応用した技術。女性に暗示をかけて強引に性行為に持ち込んだり、相手の年齢を若くして性交するなどの、欲望に直結した生々しい内容が多い。女性の下着を脱がせたり、イメージ上で仮想薬物体験を味わう術まで書かれている。
渋谷容疑者は00年ごろから占い師を名乗り、助手を募集。自宅などで多数の女性と面談し「夢で見た『モテる呪文』」を唱え、催眠術的手法で集めた11人の美女と、ハーレム生活を送っていた。女性には暗い部屋で黒い目出し帽姿で対応したり、相手の顔にランプの光を近づけ、恐怖感をあおる話をしていたとされる。
この本には暗い部屋で光を見詰めさせる「光点凝視法」など、渋谷容疑者が使っていた催眠技術も書かれている。「教祖」になるための集団催眠技術についても「誰にでもできちゃいます。これを繰り返せば完ぺきな宗教団体の完成となる」と言及。占い師が催眠術を使う例も解説しており、ハーレムを形成した「教科書」だった可能性もある。
渋谷容疑者宅からは複数の催眠術本のほか「ザ・殺人術」という本も押収されていた。同書には殺人技術や武器製造法などが書かれている。迷彩服を着て自衛隊元幹部を自称し、女性を「他人に話すと殺される」と脅迫していた容疑の背景だった可能性もある。
「催眠術師になりたい」の中で著者は「催眠術に不可能の文字はない。悪用するのは勝手ですがくれぐれもわれわれに迷惑のかからないようにしてください」「使用法を間違えたら最後、取り返しがつかない事態になること確実でしょう」と皮肉な警告もしていた。
[2006/1/28/09:44 紙面から]
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