U−22NZ戦はA代表アピールの場
U−22日本代表の山本昌邦監督(45)が今日21日のニュージーランド戦に向け、異例の「A代表アピール指令」を出した。試合翌日の22日には韓国戦(31日、国立)の日本代表メンバーが発表される。現時点でのA代表候補はFW大久保嘉人(20=C大阪)MF松井大輔(22=京都)MF石川直宏(22=東京)の3人だが、山本監督は「全員に(代表入りの)チャンスがある」とアピール合戦を奨励した。
最低限の規律さえ守ればいい。21日の練習後の会見で、山本監督が強烈な自己主張を促した。大久保ら3人のA代表候補組について「チーム戦術は100%やってほしいが、それは(全体要素の)50%。残り50%は個性を出せと言っている」。さらにこの日朝のミーティング内容を明かした。「A代表の発表は試合翌日。まだチャンスはある。東アジア選手権は延期だが、キリン杯、コンフェデ杯と続く。3人だけじゃなく全員にチャンスがあると伝えた」。
今日のNZ戦は、アテネ五輪アジア最終予選に向けた貴重な調整の場だ。しかし、同予選が来年3月に延期されたことで少々事情は変わった。選手個々の成長を待つ猶予ができた。その間にA代表での経験を積めれば、五輪代表に還元される。国際経験不足が欠点の現五輪代表には、大きなプラス材料になる。異例の「アピール指令」には特殊な背景がある。
現時点でA代表候補は3人だが、ジーコ監督の目に留まれば今後の新たな招集もあり得る。道は開かれている。A代表候補の石川は「常に目標としているところに近づきたい」と力を込めた。「全員が06年W杯のピッチに立ちたいと思っている。(NZ戦に)出た選手は積極的にアピールしてくれると思う」と山本監督。背中を押された若き代表が、飛び級目指して個性を存分に発揮する。【北村泰彦】
[2003/5/21/09:02 紙面から]
写真=手を使ったボール回しでフォーメーションを確認する、レギュラー組の左から中山、鈴木、松井、阿部
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