タイ崩す超攻撃的布陣ジーコ日本2バック
【重慶(中国)22日=田 誠、西尾雅治、盧載鎭】タイ代表の5バックを突き破る。日本代表は24日のタイ戦へ向けて、MF中村俊輔(25=レジーナ)と小笠原満男(25=鹿島)のトップ下2人に藤田俊哉(32=磐田)のボランチ初起用によるトリプル司令塔をテスト。大量点を狙いに出る。一方、故障で離脱中のMF中田英寿(27=フィオレンティーナ)が9月8日のW杯アジア1次予選インド戦(インド)から代表復帰する可能性が出てきた。
押しても駄目なら引いてみる。いや、ジーコジャパンが狙うタイ攻略は、押して押して押しまくる作戦だ。1次リーグ突破を目指して大量得点を狙う24日のタイ戦。5バックと中盤4人が守る9人守備の相手に対し、ジーコ監督は「2バックにトリプル司令塔」の秘策を用意していた。
まずは通常の3−5−2で、コートを60メートルに狭め、控え組の9人が密集する中で15分プレー。鈴木が2点決めたものの「仮想タイ」に3失点した。だが、後半15分は4バックに切り替えたが、両サイドバックが上がっており、まるで2バック。さらに中村、小笠原のW司令塔に加え、故障で練習を休んだ福西の代わりに藤田がボランチに入り、ガチガチに守る相手を混乱させてチャンスをつくった。
MF中村は「藤田さんに満男(小笠原)と起点が3カ所できるから違った攻めができる」と説明した。大苦戦した初戦のオマーン戦も徹底マークされて攻め手を欠いた反省もある。大勝した6月のW杯予選インド戦では実際、後半途中で4バック変更にともなう小笠原投入で攻撃が活性化。「どっちもパスが出せるし、受け手にもなれる。面白いと思う」と出番を待つ司令塔もイメージを膨らませた。
ジーコ体制で相手の布陣に合わせた戦術練習をするのは、ほとんど初めてと言ってもいいほど。「タイにはまず1点取ることからすべてが始まる。初戦の勝ち点3をつなげる意味でも次が大事」とジーコ監督は選手に力説した。泰国(タイ)式超攻撃爆勝作戦。連覇への扉は力ずくで開ける。
[2004/7/23/08:56 紙面から]
写真=紅白戦でレギュラー組に入って気合の入ったプレーをする藤田(撮影・西尾就之)
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