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<キリン杯:アラブ首長国連邦(UAE)1−0日本>◇27日◇東京・国立競技場
枠を外しても、満員の客席から歓声が上がった。前半26分だった。MF小野が、MF小笠原からの浮き球を胸トラップ。UAEのマーカーに寄せられ、シュートコースが消されたが、左足でシュート体勢に入るふりをしてボールを浮かした。視線でボールを追いアゴを上げた相手が体勢を整える前に、右足を振り抜いた。わずかの差で枠をとらえられなかったが、黄金中盤の一角が、中村、中田英の合流前に技術の高さを見せた。
「攻めはよくなってきたけど、結果につながらないと…」。ペルー戦に続き0−1で敗れたが、小野が加わったことで攻撃パターンは明らかに増えていた。後半7分には自ら左斜めに30メートルドリブルして左足シュート、2分後にはスペースに出すパスで右MF加地を走らせ、FW大黒のヘディングシュートにつなげた。同37分にはゴール前やや右で1人かわして中央で待ち構えたMF福西へ決定的なラストパスを通した。
「プレーの精度を上げること、もっとFWに当てて前で展開しないと崩すのは難しい。僕が入って勝利に結び付けたかったけれど、残念です」。仲間がシュートを外すと芝を蹴って悔しがり、終了ホイッスル直後はピッチ上でしゃがみ込んだ。W杯最終予選のアウエー2連戦前の最後の実戦だけに、勝って敵地に乗り込みたい気持ちが強かった。だからこそ悔しさを隠さなかった。
負けを引きずるわけにはいかない。「連係はよくなっている。下を向かないようにしないと。しっかり勝ち点3ずつ取って戻ってきます」。得点は挙げられなかったが、手応えはつかんだ。バーレーンでは中村、中田英らも合流する。ベスト戦力がそろう最終予選で、悔しさをぶつけるしかない。【盧載鎭】
[2005/5/28/06:56 紙面から]
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