前田和摩(19=東農大2年)が日本学生新記録の27分21秒52をマークした。日本歴代5位の好タイムで3位と大健闘。従来の自己ベストを41秒99も更新し「ひたすらついていくことだけを考えていた。今日はできる限りの走りをした結果、3位となった」とうなずいた。

レース序盤から先頭集団に食らいつき、後半も粘り強さを発揮。1位の葛西潤(23=旭化成)には4秒06差をつけられたが、会心の走りを見せた。今夏のパリオリンピック(五輪)の代表入りは厳しい状況だが、今後へ「1万メートルや、将来的にはマラソンで五輪を目指していきたい」と決意を込めた。

次のレースは6月23日の全日本大学駅伝関東地区予選会で1万メートルに出場予定。「今回は素晴らしい経験をさせていただいた。その経験を生かして、チームの力になれるようにしたい」と意気込んだ。