J2仙台入りが内定している市立船橋(千葉)のDF渡辺広大主将(3年)が、選手権準Vのタイトルを引っさげいよいよ仙台に乗り込む。渡辺は10日、東京・国立競技場で行われた鹿児島実(鹿児島)との決勝に出場。PK戦の末、惜しくも涙をのんだがDFラインを120分間統率し、ゴールを割らせなかった。仙台とは今週中にも正式契約を結ぶ見込み。屈辱を胸に秘め、プロで新たな頂点に挑む。
鹿児島実MF渡辺辰己(3年)の放ったシュートがゴール左に突き刺さった瞬間、がっくりと肩を落とした。昨年の準々決勝で敗れた相手に、またもPKでの敗戦。主将としてリベンジを果たせず、市船橋・渡辺は込み上げる涙を抑えきれなかった。
渡辺 「頭の中が真っ白になった。決勝のPK戦はきついですね。ただ、流れの中では無失点に抑えることができた。カウンターとセットプレーで点を取るゲームプランだったが、チャンスを生かし切れませんでした。チーム一丸となって守れたことには満足。この屈辱をプロの舞台で晴らしたい」。
DF部門の優秀選手に選ばれ、高校選抜として4月に行われるデュッセルドルフ国際大会出場を決めた。その時はもう仙台の一員だ。
渡辺 「仙台のスカウトが一番熱心にボクを誘ってくれたんです。5月に練習参加しましたが、チームの雰囲気がすごくよかった。町の印象もよかったし、何よりも仙台スタジアムの雰囲気は最高でした。あのサポーターはすごい。試合を観戦したんですが鳥肌が立ちましたね」。
今週中にもメディカルチェックを受け、正式に「仙台渡辺」が誕生する。DF登録は8人。キャンプでのし烈なポジション争いが待ちかまえている。
渡辺 「1対1での体を張った泥臭いプレーが持ち味ですが、ガツガツするプレーだけではプロでは通用しないと思う。先輩たちのいいプレーをどんどん盗んで、頭を使ったクレバーなプレーを身につけたい。早くスタメンを奪い取りたい」。
2回戦の東福岡戦を、都並敏史監督(43)がお忍びで観戦していた事実を聞かされた。
渡辺 「4バックで戦うと聞いています。3バックも4バックも高校で経験済み。監督のやりたいサッカーに対応する自信はあります。あのときは、調子が良くなくていいプレーを見せられなかった。ボクのプレーをどうとらえてもらった心配ですが、仙台でアピールできればと思っています」。【下田雄一】
[2005/1/11/10:09 紙面から]
写真=ゴール前で競り合う市船橋DF渡辺広主将(左)
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