国際オリンピック委員会(IOC)がリオデジャネイロ五輪からロシアを全面除外する処分の見送りを24日に決めたことを受け、大会組織委員会のカルロス・ヌズマン会長は選手村の開村式後に記者会見し「われわれは常にドーピングに対して断固たる姿勢を取ってきた。IOCとIF(国際競技連盟)の決定を尊重し、その決定に従って参加する選手は全て受け入れる」と話した。

 この日正式にオープンした選手村にはロシアの国旗も掲げられ、早朝から大型トラックに積み込まれた選手の荷物が次々と運び込まれた。選手の入村も続々と始まった。入場ゲートでADカード(資格認定証)をチェックしていたイタマル・アモリムさん(36)は「ロシアの選手団が来るかどうかは聞いていないし、もし来ることになればわれわれは歓迎するだけ」と語った。開幕が迫る中、急ピッチで受け入れの準備を進める。

 一方、メインプレスセンター(MPC)内にあるロシア・オリンピック委員会の部屋は誰もおらず静まりかえっていた。

 メイン会場となる市西部バーラ地区の五輪公園近くに住むエジソンルイス・ヘドさん(57)は「一部のドーピング違反によって関係ない選手まで参加できないのはかわいそう。すごい選手を見たい」と多くの参加を待望した。