リオデジャネイロ五輪の競泳男子で金メダルに輝いた米国のリレーチームの選手4人が強盗に襲われたとされる事件で、地元メディアは18日、強盗被害は虚偽だったことを警察当局が確認したと伝えた。

 金メダリストの「証言」はリオデジャネイロの治安の悪さを示す出来事として各国で報道されただけに、批判を受けそうだ。大会組織委員会のアンドラダ広報責任者は「まだ調査中」とした上で「若者たちは間違いを犯した」と指摘。「大目に見ましょう」と述べた。

 被害を訴えたライアン・ロクテ選手は14日早朝、リオ南部で前夜からのパーティーに参加した後、タクシーで選手村に戻る途中で銃を持った警官を名乗る一団に襲われ、財布などを奪われたと訴えていた。

 しかし実際には、トイレを利用しようと立ち寄った西部バーラ地区のガソリンスタンドで扉を壊す騒ぎを起こした。この際に警察が呼ばれ、ガソリンスタンドの警備員は同選手らが逃げないよう銃を向けるなどしたという。選手らはドアの修理費用を支払って立ち去ったとされる。