◆日本選手権・アラカルト(3)

 決勝の傾向を、過去10回のデータ(別表を参照)を元に分析する。

 ▼G2優勝で十分 延べ10人の優勝者のうち、G1を制覇していたのは村上義弘(オールスター、全日本選抜)だけ。渡辺晴智、武田豊樹、村上博幸、成田和也、新田祐大の5人はG2、中川誠一郎はG3しか勝っていなかった。タイトルホルダーと互角以上に渡り合っているG2レーサーにも狙い目は十分ある。

 ▼苦戦する積極型 逃げ切りはなく、逃げ残り2着は33バンク松戸での村上義弘だけ。先手を取りそうな選手は評価を下げたい。

 ▼大穴は出にくい 2車単は平均配当が2628円。最高は5210円(16年・静岡)で、1000円台が3回、2000円台が2回と安い金額が目立つ。とはいえ3ケタは、1番人気に収まった620円(11年)だけ。筋で決着した場合でも3530円(16年・名古屋)3250円(12年)の好配当が出ている。3連単は平均配当が1万7002円。最高は4万8950円(16年・静岡)にとどまっている。さすがに3ケタは見られないが、4ケタは最も低い4600円(15年)など4回を記録しており、比較的順当ムード。

 ▼白と赤の攻防 1番車、3番車が強い。勝率が40%でトップの3番車だが、2着なし、3着1回。狙うなら頭で買いたい。1番車は2着と3着も多く、着外わずか3回で3連対率70%が光る。また、1番車と3番車のどちらか一方、または両方が、全レースで3連対。今年も注目しよう。他では、3着4回で3連対率を50%まで押し上げている5番車が面白い。