決勝は西村光太(29=三重)が昨年12月取手F1以来、S級3度目の優勝を決めた。

 西村は「自分なりにやれた方だと思う」と満足げに振り返った。4番手に位置した市田佳寿浩が直線伸びて2着、三宅裕武が3着。注目の吉田拓矢は仕掛け遅れの4着に終わった。

 レースは伊藤裕貴が打鐘前から先行。西村-三宅が続き、中団に市田-田中俊充、大西祐-馬場勇、8番手と立ち遅れた吉田に加藤圭一が続く。吉田が仕掛けたのは2角すぎ、ほぼ同時に番手絶好の西村が番手まくりでVゴールを駆け抜けた。

 西村は「僕だけの力じゃ無理。伊藤君が頑張ってくれたおかげ。これからもS1目指して頑張る」と興奮気味に話した。次回23日から地元松阪は再度吉田との対決が待っている。「今回は組み立ての失敗。次こそ負けない」とリベンジを誓う吉田を迎え撃つ。【秋山正則】