ヤンググランプリで105期NO・1の野口大誠(26=熊本)がようやく勲章を手にした。「なかなか(ここ一番で)勝てないと言われていた。大歓声を浴びてやっと優勝したんだなって」とホッとした表情を見せた。

 単騎ながら「脚力が一番上だから」と作戦はひそかに野原雅也の後ろと決めていた。思った通り、2角すぎから野原が仕掛け「そこを逃したら優勝がない」と全開で踏み込んだ。ギアを3・85から92に上げていたことも奏功し、先まくりの川口聖二を1/2輪差した。福岡の小林優香がガールズGPを優勝し、同じ九州の野口が続いた。勝利のバトンを福岡の園田匠に託した。【村上正洋】

 ◆野口大誠(のぐち・たいせい)1989年(平元)8月7日、熊本市生まれ。九州学院高卒。競輪学校105期生で在校1位。昨年7月熊本デビュー。通算成績112戦65勝。通算獲得賞金2352万5000円。168センチ、85キロ。