川村晃司(39=京都)が原田研太朗から主役の座を奪う勢いだ。

 全プロの疲れなどどこ吹く風。初日特選12Rは完勝劇だった。赤板すぎにたたくと、原田や守沢太志の反撃を許さず逃げ切った。賞金ランク5位の実力者でも、勝利の味は格別。1着は2月奈良G3以来で「久々の1着はうれしい。それも、逃げ切りで最高。自信になった」と、満面の笑みを見せた。準決11Rの番組を見ると表情を引き締めて「初日は流れが向いて先行できた。また簡単にはいかない。渡辺(雄太)君の強さは知っているし、集中していく」ときっぱり。出るくいは打つとばかりに主導権を譲らない。