-山田選手にとっては地元を舞台に初めてのG1、近江選手も思い出の地での戦いです

 山田 何とか地元の利を生かしたいですね。新スタンドになって3節走らせてもらって、全部優勝戦に乗ってるし、もちろん相性が悪いとは言えません(笑い)。今エース機と言われる68号機を引けたらいいですけど、それ以外のエンジンでも他の場よりは仕上げる自信はありますね。強い選手ばかりの中で早く仕上げて、いい勝負がしたいですよね。

 近江 僕も直前に追加配分で走らせてもらったのは大きいですね。結果も良かったし、エンジンも良かった。何とか方向性もつかめた気がします。鳴門はデビュー初優勝もそうだけど、初勝利もここなんです。イメージはずっと悪くないですよ。でも冬の追い風はやっかいですよ。強風だと1Mの乗りにくさはとんでもない。まあそれは他の選手も同じだと思いますけどね。僕が優勝したときも風が強かったけど、優勝戦だけピタリと止んでました。だからまくれた。

 山田 やっぱり先輩は持ってますね。その勝負強さを見習わないと…。勝ったときもグランプリの優勝戦があった日で、けっこうファンにも印象に残る優勝だったと思いますよ。

 近江 たまたまだよ。山田君の連続優勝も十分インパクトがあったよ。それで最優秀新人を取ってしまったんだから。徳島では田村隆信さん以来でしょう。

 山田 田村さん以来なのは本当に光栄ですね。尊敬する先輩ですから。

 近江 本当に僕らは、今度一緒に走る先輩さまさまだと思う。師匠(河上哲也)もそうだけど、重成(一人)さんや森高(一真)さんは同じ開催で惜しみなく調整の仕方から、レースへの取り組みまで指導してくれる。森高さんなんか「お前ら若手ががんばらな、四国全体が盛り上がらん」と言って、いつも尻をたたいてくれる。本当にありがたいです。

 山田 僕は今まで師匠を持たないで来たんだけど、徳島もグループを超えていろんなアドバイスをくれます。これには結果で応えるしかないですからね。

 近江 そういう意味でも四国の地区選は取るつもりで行きますよ。取ることで目標のSG出場へ近づきますからね。

 山田 まだG1さえ走ったことのない僕が言うのはおこがましいけど、それぐらいの強い気持ちで行かないと勝てるレースも勝てないですからね。気合入れて行きますよ。