平原康多(34=埼玉)が初日に失格した昨年大会の雪辱を果たし、G1開幕戦を制覇した。先行の番手を奪取から、カマした新田祐大(31=福島)に切り替えて直線一気に差し切り、通算7度目のG1優勝でKEIRINグランプリ(GP)一番乗りを決めた。

 地元のG1制覇に挑んだ武田豊樹は2着惜敗だった。開口一番「参った」と、平原の強さをたたえた。「今日は参った。でも、平原君が勝つ競走をしてくれて自分が生きるから。僕は地元だけど、決勝まで力になってくれた。よろこんで『おめでとう』という気持ちでいっぱい。勝てなかった何かは、最後の何メートルかの踏みが足りなかった」。盟友とのワンツーへの充実感に満ちあふれた表情でレースの余韻に浸っていた。