サムソン抜群の動きに武豊自信/凱旋門賞
<凱旋門賞:追い切り>
【シャンティー(フランス)1日=伊嶋健一郎】快挙達成へ準備は整った。凱旋門賞(G1、芝2400メートル、5日=ロンシャン)に向けて、メイショウサムソン(牡5、栗東・高橋成)がシャンティー調教場の直線芝コースで最終追い切りを行った。併走馬に3馬身先着を果たし、武豊騎手(39)も絶好の感触を得て、日本馬初制覇を意識した言葉も飛び出した。
1キロ以上も離れた地点から、徐々に、そして確実に蹄音は大きくなった。両脇を木々に囲まれた、シャンティー調教場の直線芝コース。武豊騎手を背にしたメイショウサムソンは、降雨で軟らかくなった馬場を力強く蹴りながら、豪快なフットワークを披露した。
1600メートル地点からキャンターに入り、1300メートル地点からペースアップ。4馬身前に帯同馬ファンドリコンドル(古馬500万)を見ながら、1完歩ごとに差を詰めた。残り600メートルあたりでかわし去ると、ゴールでは3馬身のリード。タイム計測はなかったが抜群の脚取りだった。
「すごく良かった。動きもいいし、元気がいいのが何より。ラストもしっかり伸ばす感じで、目いっぱいじゃないけど、本当に動きは良かった。この馬はレース間隔が開いている方がいいみたいだね」。
滞在するデルザングル厩舎へと戻った武は、第一声から好感触を伝えた。柔らかな表情にも、愛馬の出来の良さがにじみ出る。続けて、勝ち負けを意識する言葉まで飛び出した。「まだレースまで4日くらいあるけど、現時点では本当に状態は良さそう。僕がきっちり乗れば、いい結果が出るんじゃないかな。普段はあまりナショナリズムを意識することはないけど、こっちに来ると感じる。どこかに日の丸を着けて行きたいなと思う。そろそろ勝ってもいいんじゃないかな」。
過去の日本馬が、また第一人者の同騎手自身もはね返されてきた凱旋門賞、欧州の壁。2年前には、ディープインパクトとのコンビでも3位入線(のちに失格)という敗戦を味わった。「ディープの時とはやっぱり違う。報道陣も100人くらいいたから」と笑う。
この日、同騎手を囲んだ記者は5人。注目度は違っても、世界をアッと言わせる準備が、豊サムソンには整っている。
[2008年10月2日9時21分 紙面から]
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