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ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集

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最強王者ハリケーンに弱点あり!

<06年凱旋門賞に衝撃走る(1):ライバル分析>

 世界最高峰G1制覇なるか。凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)に向け順調に調整されるディープインパクト(牡4、池江泰郎)への期待は、高まるばかりだ。今日から始まる毎週火曜日の「06凱旋門賞に衝撃走る!!」では、5回に渡りライバル分析や馬場攻略法などを特集。まずはキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)を取材した大阪日刊記者の岡本光男が、昨年の覇者ハリケーンラン(牡4、仏)を分析。底力を認めた上で弱点もあると読む。

 ハーツクライが3着に惜敗したキングジョージのレースから、見えたものは多い。レース翌日、英国の競馬日刊紙レーシングポストは1面で「決して忘れられないレース」との見出しで、歴史的な名勝負とたたえたほどだ。

 3強の死闘を制したハリケーンランは、昨秋の凱旋門賞でも直線で豪快な伸びをみせた。直線に向いてしばらくは内でつつまれていたが、前が開いた途端、鋭いスパートで抜け出した。キングジョージでも同じようなシーンがあった。直線で進路をふさがれ、前があいたのは凱旋門賞よりはるかに遅くラスト100メートルを切ってからだ。

 その時点では前にハーツクライとエレクトロキューショニストがいたが、グイグイ伸びて外の2頭を競り落とした。身体能力に優れているのはもちろんだが、それ以上に目を引くのが闘争心の旺盛さ。前の馬を抜こう、横の馬より前に出よう、という意欲がすごく強い。

 体調がいい時のこの馬を競り負かすのは至難の業だ。ただし、逆にそこにヒントがある。2走前のサンクルー大賞では、早めに先頭に立ってソラを使い、格下のプライドに差された。競り合わずに並ぶ間もなくかわす戦法。ディープインパクトは日本では、前の馬を一瞬のうちに捕らえ抵抗を許さない。そのような競馬ができれば勝機は広がる。

 もう一つの重要なファクターはロンシャン競馬場への適性だ。国際競馬では圧倒的にホームが有利と言われる。事実、凱旋門賞を勝った直後のレーディング(格付け)をみると、ハリケーンランの130ポンドに対し父モンジューは135ポンド。はるかに高い評価を受けていたが、直後のジャパンCではスペシャルウィークの4着に敗れた。ハーツクライの橋口師も「日本なら絶対に負けないが」と話している。

 不慣れなコースでの戦い。ディープインパクトにとっての心強い材料は、重い馬場を楽に克服した宝塚記念。楽観論は危険だが、活路はあるとみる。

 ◆ハリケーンラン 牡4。A・ファーブル厩舎、フランス調教馬。父モンジュー、母ホールドオン(母の父ズルムー)。通算10戦8勝、2着2回。G1・4勝。3歳だった昨秋に凱旋門賞を圧勝し、今年は連覇を狙う。8月に発表された「トップ50ワールドリーディングホース」では125ポンドでディープインパクト、シロッコと並ぶトップにランクされ、現在の世界最強馬と言われている。

[2006年8月15日8時36分 紙面から]

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