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第54回 国土交通省大臣旗争奪 競艇 全日本選手権特集


2001年 プレーバック

滝沢芳行 一気のまくりを決め優勝

全日本選手権最終日 優勝した滝沢芳行=2001年10月28日、常滑競艇場
全日本選手権最終日 優勝した滝沢芳行=2001年10月28日、常滑競艇場

 やったぞ! 滝沢がまくり一撃でダービー王の座をゲット。常滑競艇のSG第48回全日本選手権(ダービー)は28日、最終第12Rで優勝戦が行われ、3コースから一気のまくりを見事に決めた滝沢芳行(33=埼玉)が完勝のVゴール。また、壮絶な2、3着争いはそれぞれ、三嶌誠司、山崎智也が制した。滝沢はSG初優出、初優勝の偉業となるが、1着賞金4000万円ほかを獲得し、賞金ランク9位にまで浮上。一気に賞金王出場圏に食い込んできた。

 「(スタートは)全速か落としたか分からない」と話すほど無我夢中でまくった。

 「まだ優勝したという実感がわかない」と13年目にして勝ち取った日本一の称号に戸惑いを隠せなかった。しかし他力じゃない、自分で仕掛けて勝ち取ったSG初Vだけに価値が高い。思い返せば、初日10Rは6コースからの大まくり、3日目10Rは4カドまくりと今節の3勝はすべてがまくり勝ちだ。初日からピットで常に評判の足色で確かにエンジンは出ていた。しかしレースでの果敢な攻めにつながる勇気を彼に与えたのは対岸の応援幕だった。「がんばってるパパがすき」。愛妻と子供の言葉が彼を奮い立たせた。

 「展示では5日目のいい感触がなかった。でもそれで逆に気が楽になった」。家族のためにベストの走りをすればいいという気持ちが、最高の結果を呼び込んだ。

 GⅠを飛び越えていきなりSGどりの偉業。しかし苦しんだ時期もあった。「3期前にA2に落ちた時は本当に落ち込んだ。でも師匠の諏訪(馨)さんのアドバイスに助けられた」と振り返る。だが今年は3月の戸田DC競走から7連続優出(うち4回は優勝)と絶好調。9月には住之江(一般戦)でパーフェクトVも達成した。そして今回のダービー制覇だ。賞金ランキングも一気に9位まで急浮上した。次の競艇王CC、そして年末へ向けては「チャンスがあれば狙いたい。でもまだ自分で走りに波があると思うから、それを克服することが現在の課題です」と焦らず自分流を貫く。愛する家族の、そして自らの夢を追い求めて滝沢はまだまだ走り続ける。

[2001年10月29日付 紙面から]



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