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坂井宏朱さん角膜提供…どこかで見ていて

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坂井さんの思い出コーナーは、ファンからの花束で埋まった(撮影・酒井清司)
坂井さんの思い出コーナーは、ファンからの花束で埋まった(撮影・酒井清司)

 15日に千葉・船橋オートで走行練習中に落車、死去した坂井宏朱さん(享年27)の葬儀・告別式が19日、東京・芝公園の増上寺光摂殿で営まれ、約400人が参列した。坂井さんは生前、臓器提供の登録をしており、すでに18日には2人に角膜移植が行われたことも分かった。

 告別式の前に、坂井さんが受賞した11年オートレース特別賞の表彰状と盾が父克行さんに手渡された。ひつぎには師匠の永井大介選手(34)が優勝した11年SG日本選手権の勝負服と、同期の寄せ書きが納められた。永井選手は、弔辞で「選手になってつらく厳しいことから逃げず、困難に立ち向かうあなたの勇気に心を打たれた。僕はあなたの師匠になれて幸せでした」と声を詰まらせた。

 女性レーサーで同期の31期・佐藤摩弥選手(19=川口)は「宏朱ちゃんがいなかったら、途中で挫折していたかもしれません。養成所では半年間1回もけんかがなく、言葉以上にお互い行動で支え合ってきました」と涙ながらに振り返った。

 父克行さんは喪主あいさつで「本人はこれまでの人生に決して後悔はしていないと思います。短い間でしたが夢を見せてもらいました」。角膜を提供したことについては「どこかで、宏朱が見ていてくれるのが、せめてもの慰めです」と話した。

 [2012年1月20日9時15分 紙面から]







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