今季のJ1は外国人FWの活躍が目立つ。第5節を終了して3得点以上をマークしている選手は12人いるが、そのうち日本選手は4人で外国籍選手が8人。昨季は同時期に7人が3得点以上も、日本選手が5人、外国籍選手は2人だけだった。今季の計127得点のうち外国籍選手の得点は41点で、その占有率は32%。得点ランク上位5傑を日本選手が初めて独占した13年以降は22%、24%、25%と推移。今季のように30%以上は10年以来6年ぶりだ。

 占有率増加の理由と考えられるのが昇格組の存在だ。磐田、大宮と福岡は能力の高い外国人FW頼み。それぞれジェイ、ムルジャ、ウェリントンが今季得点ランクで5傑入りする。加えて神戸のレアンドロやペドロ・ジュニオールらJリーグ経験豊富なFWが活躍。さらに名古屋と横浜も新外国人選手を補強し、東京もACL得点王のムリキの加入を発表。その割合は、さらに増えそうな勢いだ。

 もっとも、第5節時で日本選手がチーム得点王となっている浦和(興梠)川崎F(小林、中村)鹿島(金崎)が第1ステージ勝敗表のトップ3を独占。日本人アタッカーの活躍なくしてJ1優勝は望めないのかもしれない。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)