<W杯アジア2次予選兼アジア杯予選:日本3-0カンボジア>◇E組◇3日◇埼玉

 カンボジア戦は難しい展開でした。カウンター攻撃すら狙わないほど、完全に引いて守ってきた。攻撃をきちんと組み立てようとする日本代表との戦いは、まるで異種格闘技戦のようにも見えました。アジア予選の難しさです。多種多様な国の代表が、思いもしない戦い方を仕掛けてくる。

 私も現役時代に経験があります。スピードが武器だったので、ああやってスペースをつぶされると、サイドに逃げるしかなかった。それなら、中央に大きな選手を入れて、高さや強さで勝負するしかないのかもしれません。ハーフナー・マイクら、こういう相手のためのオプションが、予選では必要なのではないでしょうか。

 何にしても、勝てたことは本当に良かった。内容は反省できますが、結果は後からではどうにもならない。アフガニスタン戦もなりふり構わず、勝ってもらいたい。難しい状況の中で勝ちを重ねれば、チームはたくましさを増すに違いありません。