9日付仏レキップ紙は日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)のロングインタビューを掲載した。就任後、チュニジアとウズベキスタンに勝利し、いきなりファンの心をつかんだ同監督。「私は信じられないことを体験している」という声のトーンは陽気で、幸福感に浸っているという。そのインタビューは以下の通り。 

 -日本でのデビューについて

 「最初の2試合は素晴らしかった。そしてウズベキスタンを倒したことは重要だった。なぜならこのチームは14年W杯ブラジル大会アジア3次予選で1-0で日本を倒していたから(12年2月29日、豊田)。私が4~5回の練習でチームを変身させたと言う人々もいた。人々は驚いていた。なぜなら彼らには(1次リーグ敗退の)W杯のイメージがあったからだ」

 -日本代表の最初の印象は?

 「私が初めて彼らに会ったとき、彼らはW杯の後、少し困惑していて、まなざしは途方にくれていたように感じた」

 -どのように選手たちを覚えたのか?

 「これほどの短期間で、日本代表とJリーグのビデオを見たことはなかった。その後の練習では、選手が国際的なレベルにあるかどうかを見るのに長い時間は要さなかった。私はすべてを見ているし、すぐに技術的、戦術的欠陥を見つけた」

 -あなたの話に対して選手の反応は?

 「彼らは私が言うすべてのこと、実行するすべてのトレーニングを吸収している。競い合いにおいてアグレッシブさが足りないなど、改善することは当然ある。身体的にも彼らは成長できる。Jリーグの試合のリズムは平均的なものだ。かなり技術的には優れているが、競り合いにおいてはとても、とても甘い。しかし彼らは常に最善を尽くしている」

 -あなたはとても晴れやかに見える。

 「これは夢のデビューだ。これほど早く、これほど気持ちがよく感じたことはなかった。私が好きなのは、選手たちが常に目を見ることだ。私はこれほどリスペクトのあるチームを見たことがない。ハードにトレーニングし、決して不平を言うことはない。これは並外れたことだ。この態度を見ながら、何かが起こるだろうと私は思っている」

 -それではあなたは怒ることはないのか?

 「いら立つことはできない。練習中、彼らは私が要求することを正確にこなす。私はこのようになると想像することはできなかった。それに東京は素晴らしい」

 -あなたはすでに日本で有名な人物になっているのか?

 「私は通りにでることさえできない! 私は信じられないことを体験している。新聞には至る所に私の写真がある。最初の2試合では、約10人のカメラマンがいて、大半がベンチの私の方へ向いていた! 信じられない。ある夜、事務所での仕事を終えた夜中の12時ころ、ホテルに戻った。すると2人のファンが私に会いに来た。多分彼らは4歳か5歳ぐらいだった。その後、10分で約200人の人々がやって来て、夜中の1時まで私はサインをした! しかしリスペクト、心遣いがあるから断ることはできない」