なでしこジャパンが、イングランド戦を前に「カツ」でパワーを得ていた。現地6月28日に、エドモントン市内で唯一の日本人経営和食店「Mikado」から、宿舎にトンカツやカツ煮が出前された。本来は選手、スタッフ全員で慰労会の予定だったが、コンディション調整のため急きょ中止。だが、店主の奥宮恒男さん(60)の厚意もあり、約30人分の、空揚げや、天ぷらなどが入った弁当が届いた。大野は「カナダでこんなにおいしいトンカツやカツ煮が食べられるとは思わなかった。めっちゃパワーアップしました」と関係者に感謝していたという。

 奥宮さんは「私もなでしこの選手と同じように、日本を背負っていると自負してやってきた。だから応援したくなる。活躍してくれること、話を聞くことは、私にとっても幸せなこと」。イングランド戦は会場に駆けつける予定だ。

 店舗ではウオツカベースにライチリキュールを加えたカクテル「なでしこブルー」が新商品になった。白いライチアイスにラズベリーを添え、日の丸もイメージした。さらに通称「なでしこロール」と呼ばれるロールも。澤も大好物なスモークサーモンで巻かれ、中にはアボカド、カニ、キュウリ、かんぴょう、タマゴ。なでしこは、多くの支えがあって、連覇に挑む。【鎌田直秀】