日本サッカー協会は27日、東京・JFAハウスで9月のW杯ロシア大会アジア2次予選2試合(9月3日・カンボジア戦、同8日・アフガニスタン戦)を戦う日本代表メンバー23人を発表した。

 湘南DF遠藤航(22)が、ハリルホジッチ監督の予告通り代表に選出された。「海外組とのA代表」の目標を達成し「うれしい」と笑みを浮かべ「次の目標は試合に出ること。試合に出て結果を出したい」と話した。

 湘南ではセンターバックだが、東アジア杯の日本代表では右サイドバックとボランチを務めた。ハリルホジッチ監督は「中盤の選手だと思う」と今回はMF登録。「ポジションはこだわりを持たずにやっている」と、どの位置でも自分の特長の「1対1の強さ、走力、縦パス」を発揮していく構えだ。

 岡崎との“再会”も楽しみにする。高校3年だった10年11月、岡崎のいた清水に0-5と惨敗。「こぼれ球を先に触られて(得点を)決められた。1歩前に出る感覚、動きだしがすごくて、こういう選手がJ1のFWという印象が残った」。以来「同様な局面で絶対にやられない」と練習の意識も変わった。

 早生まれでU-22代表に入るが、「プラチナ世代」の宇佐美、柴崎と同学年。「やっと彼らと同じ土俵に立てるようになった。自分たちの世代が引っ張っていく意識で臨みたい」と若き力を注入する覚悟だ。【岩田千代巳】