女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」MF川澄奈穂美(30=INAC神戸)が11日、出身地の神奈川・大和市内で開かれた成人式にサプライズ出演した。

 同市内の大和シルフィードなどのクラブチームで高校まで一緒にプレーしたMF上尾野辺めぐみ(29=新潟)と壇上に上がると、新成人から「川澄ちゃ~ん」と、アイドルのような大歓声を浴びた。自身も日体大時代に振り袖姿で出席したが「ほんの4、5年前ですが…」と冗談を言って和やかな雰囲気をつくると、「夢に向かって挑戦して世界に羽ばたいてほしい」とエールを送った。

 その後は大和駅前での「なでしこの道」命名記念式典で除幕役も務め、同市からの「大和なでしこ賞」授賞式では新成人から花束を贈られるなど、集まった約2000人の市民から温かい祝福を受けた。川澄は「大和から私のサッカー人生は始まっている。こういった賞は応援していただいていることを感じられる。何度でも味わいたい」と笑顔。上尾野辺も「今年は五輪も開催されるので、まずはメンバーに入ることが目標。昨年は(皇后杯決勝で)川澄選手のチーム(INAC神戸)に負けているので、勝ちたい」と意欲を示した。