U-23(23歳以下)日本代表の長野・松本合宿が26日、同市内でスタートした。前日25日にJ1第1ステージを制した鹿島のDF植田直通(21)とGK櫛引政敏(23)が合流。夕方から回復メニューに取り組み、詰めかけたファンのサイン攻めに快く応じた。

 練習前の円陣では手倉森誠監督(48)から「第1ステージ優勝おめでとう」と祝福され、チームメートから拍手された。しかし、前期優勝を決めた福岡戦(2-0)にフル出場し、完封で貢献した植田に浮かれた様子は一切なく「まだ第1ステージなので、チャンピオンだと思っていない。満足もしていない。年間優勝を目指して第2ステージを迎える」。続けて「代表は代表でリオ五輪が近い。18人のメンバー入りをかけた最も大事な選考。アピールしたい」と29日のU-23南アフリカ戦(松本)を見据えた。

 福岡戦でベンチ入りし、歓喜の瞬間をピッチレベルで味わった櫛引も「鹿島と代表は違う。今日からの活動では日本のために戦いたい」と意識を切り替えた。