10月のW杯ロシア大会アジア最終予選メンバー26人を発表した日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)が、珍問答を展開した。序盤は若手の大島を「2つの単語しか話さない」とイジる余裕を見せたが、厳しく手腕を問う記者にヒートアップ。海外組の調整を悩ます日程に不満を垂らしながら「これは言い訳ではない」と強引に繰り返した。

<ハリルホジッチ監督一問一答>

 (冒頭で選考理由を語り)槙野はリハビリ中だが、呼びました。大島は能力はあるが、まだ恥ずかしがっている。前回の合宿は2つ単語を話してくれた。今回は4単語は聞きたい(笑い)。今日は、ためらうことなく質問をしてください。

 -海外組よりJリーガーを優先する考えは?

 ハリル 毎節、50人ほど調査し分析している。永木、斎藤(横浜)に中村(川崎F)。中島(東京)も好きな選手だ。ただ、海外との比較になる。香川真司はゲッツェやシュルレと競争し、必死こいて練習しないと、先発落ちする環境にいる。

 -イラク戦に向けて

 ハリル 自分に1000のクエスチョンをして考えている。今回も(試合2日前の)火曜日に着く選手がいるが、前回の火曜日は練習しすぎた。45分間で9個の(攻守の)テーマを求めて、さらに疲労させてしまった。ミーティング中に寝ていた選手もいたが、時差で身体学的に仕方ない。木曜の試合を金曜にずらしてほしい。イラクは全体練習を長くやっている。これは決して言い訳ではない!

 -言い訳にしか聞こえない

 ハリル 皮肉な冗談だ。私の就任後、特に攻撃面で日本がどのような発展を遂げたのか。統計もある。これは言い訳ではないし、あなた(質問者)に何を言われようが、私の仕事は変わらない。どうぞ、皮肉な冗談を言い続けてください。

 -この2試合がUAE戦と同じ結果になれば、けじめを取るのか

 ハリル 笑えない質問。UAE戦は審判が不正義だった。皆さんが新しい監督を連れてきたいと言えば話は別ですが、私にはまだまだ、やるべきことがある。(自宅のある)フランスで私が「笑顔禁止令」を出したと記事が出たが、言っていない。ただ敗戦後に、お祭り騒ぎになるのは違う。