5月20日開幕のU-20W杯韓国大会に出場する日本代表候補の合宿が17日、千葉県内で始まった。5月初旬に発表されるメンバー入りに向けた2日間の最終選考の場。代表入りが決定的な15歳のFW久保建英らが招集を“免除”される中、参加16人のうち唯一、J1リーグ戦で得点しているFW田川亨介(18=サガン鳥栖)は猛アピールでポジション争いに食い込む決意だ。今日18日はJ2ジェフユナイテッド千葉と練習試合を行う。

 鳥栖の有望株、田川が代表入りへ勝負の2日間を迎えた。昨年8月以来、約8カ月ぶりとなる代表招集。約1時間半の練習では、ハーフコートでのゲーム形式の練習でゴールも決めた。8日のリーグ・アルビレックス新潟戦では181センチの体格とスピードを生かし、相手DFを引き連れながらドリブルで切り込んで公式戦初ゴール。「自分にはあのプレーしかない。J1でも通用すると分かってきた」と振り返る会心の一発で、大きな自信を得て合流した。

 5大会ぶりにU-20W杯に出場する日本のFWはエース格の小川と岩崎に加え、15歳の久保も中核となりつつある。田川が割って入るのは簡単ではないが、リーグ戦での出場機会が増え、今回のメンバーの中では唯一J1で得点。「練習から縮こまらずにやれるようになった」と言う。日本代表経験が豊富な鳥栖のFW豊田からは「今は何も考えずに必死にやればいい」と助言され、「チームでの役割を考えすぎたこともあったけど思い切ってやることだけ」と集中できている。

 今日18日の合宿最終日にはJ2千葉との練習試合がある。「ここでも結果を出せればいけると思います」と、ゴール奪取を力強く誓った。【岡崎悠利】

 ◆田川亨介(たがわ・きょうすけ)1999年(平11)2月11日生まれ、長崎県出身。鳥栖の下部組織から16年に2種登録、今年からトップチーム昇格。8日の新潟戦でのゴールは18歳1カ月28日でクラブ最年少。U-16から各年代の日本代表に選出されてきた。181センチ、70キロ。