バブンスキーは13年に19歳でバルセロナBでプロ生活を始めた。同チームは過去に、スペイン2部(現在は3部)で上位に顔を出し、現在トップのルイスエンリケ監督も指揮するなど、ただの2軍ではない。そこでプロとして3年間もまれ、今季から横浜で活躍。このビッグクラブを経験したJリーガーは浦和に在籍したベギリスタインら数えるほどだ。

 バブンスキー 僕が12歳で入った時に同い年の選手は25人ほどいたが、Bチームまで残ったのは僕ともう1人だけ。毎年、入れ替えがあって、必要な技術を習得できていなければ残れない。そこを勝ち抜いただけでもすごいこと。しかもタケのプレーは創造的で、一緒にプレーはしていないが僕も存在は知っていた。

 7歳違いでも10歳で下部組織に入った「タケ」のことは把握していた。最後に、メッシのプレーと似ていると指摘し「将来はバルサの10番を背負っていくだけのタレント性を持っている」と言い切った。U-20W杯を機に飛躍することを予感していた。【高田文太】

 ◆ダビド・バブンスキー 1994年3月1日、マケドニア生まれ。06年にバルセロナ下部組織入り。13年に19歳でバルセロナB昇格。16年1月からレッドスター(セルビア)、今季加入した横浜では全11試合に出場し2得点。父ボバン氏はG大阪に所属した元Jリーガー。178センチ、68キロ。