6月7日のキリン杯・シリア戦(味スタ)と同13日のW杯ロシア大会アジア最終予選・アウェーのイラク戦(テヘラン)に臨む日本代表の海外組合宿が29日、東京近郊で行われた。午前練習には10人が参加し、インターバル走などフィジカルメニューで約1時間半、汗を流した。

 30秒間隔のインターバル走は、距離が違う4グループに分かれて行われた。最も長い距離を走る「赤組」にはFW乾貴士(28=エイバル)とDF酒井宏樹(27=マルセイユ)の2人が入った。乾は、右足首痛を感じさせることなく、常に先頭をスピードにのって走り、持久力の高さをアピールしていた。

 GK川島永嗣(34=メッス)とDF吉田麻也(28=サウサンプトン)、急きょ招集されたFW宇佐美貴史(25=アウグスブルク)は、他のメンバーより2本、軽減された。インターバル走のメニューを終えると、ハリルホジッチ監督は「ブラボー!!」と選手をねぎらい、スタンドに駆けつけた観客席からも拍手が起こった。FW岡崎慎司(31=レスター)は客席からサインをねだるボールを投げられると、乾とサインをして客席に投げ返す神対応で応じていた。