日本サッカー協会は22日、アジア杯最終予選のバーレーン-日本(28日・マナマ)が、地上波、衛星放送とも日本国内ではテレビで生中継されないことを明らかにした。この日までに放送各局が断念する方針を伝えてきたという。

 試合は日本時間29日午前零時15分キックオフ。日本代表の放送権料はゴールデンタイムの場合で約1億円が相場といわれているが、同協会の田嶋幸三専務理事は「海外の代理店があまりに法外な放映権料を言っている。毅然(きぜん)とした態度を取ることが、将来、日本のテレビ界のためにもなる」などと事情を説明した。録画中継などの代替案について、現在検討しているという。

 日本代表の国際Aマッチが生中継されないのは、1998年2月の国際親善試合、オーストラリア戦(アデレード)以来となる。

 放送局関係者は「日本代表に視聴率を取れる選手がいないのと、相手が格下なのが原因ではないか。視聴率を取れるなら無理してでもお金をつぎ込む」と話した。