<女子W杯:日本2-2(PK3-1)米国>◇決勝◇17日◇ドイツ・フランクフルト

 2度リードを許しながら追い付いた“なでしこジャパン”の粘り強い戦いは数字が示している。シュート数は米国の27本の約半分の14本。勢いに押された前半は相手の12本に対し、5本にとどまった。後半は相手の7本に迫る5本だった。モーガンに先制を許した後に、多く放った。

 延長前半は米国の5本に対し、1本と劣勢だった。沢のゴールで追い付いた延長後半は相手と同じ3本を放ち、逆境で底力を見せた。ゴール枠内へのシュート数は、米国よりも一つ多い6本だった。

 ボール支配率は日本が53%と上回ったが、主導権を握ったというよりも攻めあぐねた印象。米国の守備が良く、最終ラインでのパスが増えた結果だ。120分を戦い、ファウルの数は日本が11、米国が10と少なかった。試合終了間際にDF岩清水が退場したが、全体的にはクリーンな試合内容の決勝だった。