U-21日本代表が20日、羽田空港着の航空機でタイ・バングラデシュ遠征から帰国した。

 マレーシアで行われる3月下旬のリオデジャネイロ五輪アジア1次予選を見すえ、暑熱対策と選手層の底上げを狙った遠征だったが、初招集したFW久保裕也(20=ヤングボーイズ)、南野拓実(19=C大阪)らも活躍。手倉森誠監督(47)は「劣悪な環境の中でどれだけタフにできるか、と思っていたが、このグループはメンタル的にタフだと確信した。劣悪な環境の中で90分間で勝ち切れればいい。そういうゲームコントロールの部分で成長したと思う」と収穫を口にした。

 また、遠征中には日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)が八百長疑惑でスペイン司法当局に告発され、日本サッカー界は大きな騒動に巻き込まれていた。アギーレジャパンでコーチを務める手倉森監督は「国外にいたので、国内がどんな騒ぎだと気にしていた。選手に『気になるか?』と聞いたら、『気になる』と言っていた。だから『少しでもこちらに目を向けられるように頑張ろう』と言ってやってきた」と明かした。アギーレ監督はアジア杯オーストラリア大会(来年1月9日開幕)でも指揮を執る方向だけに「安心した。何度もミーティングをして(アジア杯に向けて)準備をしてきたので」と話していた。