岡田監督ピリピリ会見3分4秒で打ち切り
日本代表の岡田武史監督(51)が、2日のW杯アジア3次予選オマーン戦(日産ス)前日に「噴火」した。1日の公式会見で記者の質問を突っぱね、わずか3分4秒で切り上げた。情報漏れを警戒すると同時に、今月の同予選4試合に向けての緊張感、なりふり構わず勝利を目指していく姿勢をうかがわせた。また岡田ジャパンではW杯予選初登場となるMF中村俊輔(29)は、チームの得点力不足を解消すべく、イメージを膨らませている。
岡田監督は会見場に入るときから、肩をいからせていた。感情のスイッチがいきなり入った。2番目の質問として「試合前に選手にどういう言葉をかけるんですか?」と聞かれると、「それはミーティングの内容を話せ、ということですか!」と不愉快そうに突っぱねた。「(何を言うか)これから考える」と言い直して平静を装ったが、会場内は凍り付いた。
会見場の外にも怒った声は響き、「どうしたの?」などざわめきが起きた。結局、岡田監督は3つの質問に答えただけ。わずか3分4秒で会見を打ち切った。6日前の5月26日、キリン杯パラグアイ戦の前日会見で、中村俊の合流を喜び、約10分間冗舌に話したときとは対照的だった。
がけっぷちなのだ。3月バーレーン戦で早くも今予選初黒星。オマーンに敗れれば、“最終予選進出圏外”の3位に転落する。同時にW杯予選での連敗は、85年のW杯メキシコ大会予選以来23年ぶりの屈辱となる。自身が監督に昇格した97年のW杯フランス大会予選では、黒星の後1分けで加茂監督が解任。それ以下の結果が進退問題に直結することは肌で知っている。
非公開練習はこの日で3日連続になった。前日5月31日は、わざわざ練習場を替え、100万円以上をかけて周囲を青いシートで覆った。練習後は一言も発せずに裏から帰った。
情報漏れを警戒し、なりふり構わず勝利を目指す決戦だ。最後まで手を尽くした自負もある。同監督の姿勢に、MF遠藤が「緊張感を持ってやれている。僕もベテランじゃないけど上の立場。どれだけ引き締められるか」と話すなど、選手は理解を示した。「やれる限りのことはやった。一丸となって持てる力すべて出して勝ちたい」。岡田ジャパンが、いよいよ正念場の3次予選残り4試合のスタートを切る。【村上幸将】
[2008年6月2日8時32分 紙面から]
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