WBCのサムライジャパンのキューバ撃破に、岡田武史監督(52)は「日本人として代表チームが勝つことは誇らしい」と素直に喜んだ。ちょうど代表メンバーの選考作業と試合時間が重なったため、テレビ観戦できたのは「3-0になった時と、試合終了のところだけでした」。それでも同じ代表チームの監督だけに「ACLでの鹿島と中国のチーム(上海申花)の試合もそうでしたが…。(国際試合で)激しい試合になって、ひるむことなく日本が勝つことがうれしい」と、話すにつれて言葉に感情が乗り移っていた。

 最後は「サムライジャパンは準決勝に進出したんですよね?

 前回大会と同様に、優勝目指して下さい。原さんに、そう言っといて下さい」とテレビカメラに向かってエールを送った。代表チームを率い、真剣勝負の正念場を闘う身として、原監督と自分の立場を重ね合わせていた。