横浜が日本代表MF中村俊輔(32)の“長期再生計画”を実行する。木村和司監督(51)は15日、今後の中村の試合出場時間について「最終的に長くなればいい」と話した。リーグ再開初戦となる18日の広島戦は先発濃厚だが、「様子を見ながら(交代時間を)決める」と、フル出場はさせない方針。司令塔の途中交代はリスクを伴うが、現在取り組んでいる体力強化と並行し、段階的に試合時間を増やしていくつもりだ。

 中村はW杯から帰国後の体力測定で脚筋力や持久力の低下が判明した。不調の要因ともみられ、克服のための特別メニューに取り組み始めている。試合出場もこの“再生プログラム”の一環となる。同監督は「試合後どれぐらいで疲労が回復するのか、そういうことをまず把握してほしい」と話し、試合ごとに体力データを調べて強化メニューに反映させる。紅白戦に出場した中村は「チームの動きに対する自分の動きや考え方はW杯前より良くなった」と連動性の向上に手応えを得ていた。【松田秀彦】