サッカー日本代表が来年3月に国内でモンテネグロ(25日)メキシコ(29日)と強化試合を行うことが20日、明らかになった。24日に正式発表される。アルベルト・ザッケローニ監督(57)から「チームの指定はしないけれど、とにかく強いチームとやりたい」との要望を受けた日本協会が交渉を続け、このほど正式契約した。

 モンテネグロは堅い守りをベースに、組織力を重視するチームで、欧州選手権予選では3試合無失点で、イングランドとも0-0で引き分けている。3トップを基本戦術とするザックジャパンの攻撃力を試すには、うってつけの相手だ。

 一方メキシコは小柄な選手が多いが、スピードとテクニックに優れた北中米最強チーム。特に攻撃的なポジションにタレントをそろえており、ザッケローニ監督が強調している守備の連動、ゾーンプレスを試すのに適している。当初はメキシコのほかコロンビアなども候補に挙がっていたが、日本も参加する7月の南米選手権(アルゼンチン)でメキシコが日本と別組に入ったため、最終決定した。

 ザックジャパンは来年9月、W杯ブラジル大会の3次予選がスタートする。来年はアジア杯(カタール)や南米選手権を戦うが、最終目的は「W杯で世界相手に実力を試す」(ザッケローニ監督)ことだ。その準備のため、3月の相手2チームは、世界の異なるタイプのトップチームと腕試しできる絶好のチャンスといえる。